ソーシャルグッドCatalyst

社会課題解決ビジネスを共創する

SDGs12「つくる責任つかう責任」の現状(世界と日本)

SDGs12「つくる責任つかう責任」の現状(世界と日本)

SDGsで掲げられている17の目標(Goal)の12番目「つくる責任つかう責任(“RESPONSIBLE CONSUMPTION AND PRODUCTION”)」について説明します。

SDGs12「つくる責任つかう責任」の概要

Ensure sustainable consumption and production patterns
(持続可能な生産消費形態を確保する)

という宣言文になっています。

経済成長と持続可能な開発を達成するためには、地球が供給できる資源量の範囲内の資源消費に留める必要があります。

「地球1個分の暮らし」と言われたりしますが、その計算の元となっているエコロジカル・フットプリント(人間の活動が環境に与える負荷)を削減することが必要です。

1970年代以降、人類の資源需要は、地球の供給量を超える状態(オーバーシュートと言います)が続いています。2010年には、人類全体の生活を支えるには地球1.5個が必要になる計算でした。

その結果、気候変動、漁業資源の枯渇、森林破壊など、今日では目に見える大きな環境問題が生じています。

このような状況であるにも関わらず、年間全世界で生産されている食料40億トンのうち3分の1にあたる13億トンが捨てられているという現実があります。

SDGs目標12概要_2020【出典】国際連合広報センター

SDGs12「つくる責任つかう責任」のターゲット

「目標12.つくる責任つかう責任」には11個のターゲット(個別目標)があります。

2012年のリオ+20で採択された「持続可能な消費と生産に関する10年計画枠組み(10YFP)」の推進の他、天然資源の適切な管理、食品ロスの削減、廃棄物の管理、政府の調達・化石燃料への補助金の廃止、大企業の取り組みや消費者の意識向上等に関する項目が盛り込まれています。

目標12_ターゲット12.1 12.1 開発途上国の開発状況や能⼒を勘案しつつ、持続可能な消費と⽣産に関する10年計画枠組み(10YFP)を実施し、先進国主導の下、すべての国々が対策を講じる。
目標12_ターゲット12.2 12.2 2030年までに天然資源の持続可能な管理及び効率的な利⽤を達成する。
目標12_ターゲット12.3 12.3 2030 年までに⼩売・消費レベルにおける世界全体の⼀⼈当たりの⾷料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの⽣産・サプライチェーンにおける⾷品ロスを減少させる。
目標12_ターゲット12.4 12.4 2020年までに、合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通じ、環境上適正な化学物質やすべての廃棄物の管理を実現し、⼈の健康や環境への悪影響を最⼩化するため、化学物質や廃棄物の⼤気、⽔、⼟壌への放出を⼤幅に削減する。
目標12_ターゲット12.5 12.5 2030年までに、廃棄物の発⽣防⽌、削減、再⽣利⽤及び再利⽤により、廃棄物の発⽣を⼤幅に削減する。
目標12_ターゲット12.6 12.6 特に⼤企業や多国籍企業などの企業に対し、持続可能な取り組みを導⼊し、持続可能性に関する情報を定期報告に盛り込むよう奨励する。
目標12_ターゲット12.7 12.7 国内の政策や優先事項に従って持続可能な公共調達の慣⾏を促進する。
目標12_ターゲット12.8 12.8 2030年までに、⼈々があらゆる場所において、持続可能な開発及び⾃然と調和したライフスタイルに関する情報と意識を持つようにする。
目標12_ターゲット12.a 12.a 開発途上国に対し、より持続可能な消費・⽣産形態の促進のための科学的・技術的能⼒の強化を⽀援する。
目標12_ターゲット12.b 12.b 雇⽤創出、地⽅の⽂化振興・産品販促につながる持続可能な観光業に対して持続可能な開発がもたらす影響を測定する⼿法を開発・導⼊する。
目標12_ターゲット12.c 12.c 開発途上国の特別なニーズや状況を⼗分考慮し、貧困層やコミュニティを保護する形で開発に関する悪影響を最⼩限に留めつつ、税制改正や、有害な補助⾦が存在する場合はその環境への影響を考慮してその段階的廃⽌などを通じ、各国の状況に応じて、市場のひずみを除去することで、浪費的な消費を奨励する、化⽯燃料に対する⾮効率な補助⾦を合理化する。

SDGs12「つくる責任つかう責任」の日本の達成度スコア

SDSNとベルテルスマン財団が発表しているレポート「SUSTAINABLE DEVELOPMENT REPORT(持続可能な開発報告書)」によると、2021年度における日本の総合スコアは79.8で世界18位でした。

▶︎SDGs達成度ランキング2021|日本は世界18位にワンランクダウン

SDGs目標12の評価に関しては、

  • 現状(CURRENT ASSESSMENT):重要な課題が残っている
  • 傾向(TRENDS):情報が入手不能

となっています。前年と変わりはありませんでした。

SDGs目標12達成度スコア_2021SDGs目標12.達成度_評価と傾向_2021【出典】SUSTAINABLE DEVELOPMENT REPORT 2021

SDGs12「つくる責任つかう責任」の日本の現状

2010年の日本のエコロジカル・フットプリントは3.9ghaとなっており、世界の一人当たりバイオキャパシティ(地球1個分の限界値)1.7ghaの2.3倍となっています。
エコロジカルフットプリント

つまり、世界中の人たちが日本人と同じ暮らし方をしたとすると、地球が2.3個必要な状態ということです。

日本のエコロジカル・フットプリントの66%は日々の生活から生じています。従って、日本のフットプリントを縮小するためには日本人のライフスタイルを変える必要があります。

例えば、食料廃棄をゼロにすると日本の食料フットプリントを約25%削減できます。

農林水産省によると、平成28年には日本国内で643万トンのフードロスが発生しました。このほか「産地廃棄(圃場廃棄)」と呼ばれる、価格維持のために収穫後に出荷しないで廃棄される野菜・穀類・果実の量は年間約400万トンにのぼりますが、これらは食品ロスの数値には含まれていません。

フードロス削減に挑戦するビジネスまとめ 2021年版

SDGsのその他の目標をみる

1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

この記事は役に立ちましたか?

コメント&トラックバック

  • Comments ( 1 )
  • Trackbacks ( 1 )
  1. By ルナ・ファミリア

    とても良い資料です❣️

  1. […] 持続可能な生産消費形態を確保する ▶︎GOAL12のターゲットを見る […]

お気軽にコメントください

*
*
* (公開されません)

Return Top