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SDGs目標4「質の高い教育をみんなに」の概要・ターゲット・現状(世界と日本)

SDGs目標4「質の高い教育をみんなに」の概要・ターゲット・現状(世界と日本)

SDGsで掲げられている17の目標(Goal)の4番目「質の高い教育をみんなに(“QUALITY EDUCATION”)」について説明します。

SDGs目標4「質の高い教育をみんなに」の概要

Ensure inclusive and equitable quality education and promote lifelong learning opportunities for all
(全ての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する)

という宣言文になっています。

学校に通える子どもの数は増える傾向にあり、就学率や識字率は改善傾向にあります。しかし、開発途上国では貧困や武力紛争などによって学校に通えない子どもが多くいます。

しかし、現在のペースでは2030年になっても学校に通えない子供は2億人以上と予想されており、掲げている目標に対する改善速度は不十分となっています。

また、低所得国においては、世帯の所得格差が子供の学校教育の修了率の格差となって現れており、不平等な状態にあります。また、COVID-19によってこの格差がさらに拡大することが予想されています。

SDGs目標4概要_2020【出典】国際連合広報センター

SDGs目標4「質の高い教育をみんなに」のターゲット

「目標4.質の高い教育をみんなに」には10個のターゲット(個別目標)があります。

2030年までに全ての子供が無償の初等・中等教育を受けられるようにすることや、全ての人が雇用を得て、人間らしく働けるようになるための高等教育や職業教育に平等にアクセスできるにするといったことをターゲットとして設定しています。

特に女性や障害者、先住民などの脆弱層に対する配慮を強調しています。また、全ての人がSDGsの根幹である「持続可能な開発のための教育」を受けることで、SDGsの目標を達成できるようにすることもターゲットとして設定されています。

目標4_ターゲット4.1 4.1 2030年までに、すべての⼦どもが男⼥の区別なく、適切かつ効果的な学習成果をもたらす、無償かつ公正で質の⾼い初等教育及び中等教育を修了できるようにする。
目標4_ターゲット4.2 4.2 2030年までに、すべての⼦どもが男⼥の区別なく、質の⾼い乳幼児の発達・ケア及び就学前教育にアクセスすることにより、初等教育を受ける準備が整うようにする。
目標4_ターゲット4.3 4.3 2030年までに、すべての⼈々が男⼥の区別なく、⼿の届く質の⾼い技術教育・職業教育及び⼤学を含む⾼等教育への平等なアクセスを得られるようにする。
目標4_ターゲット4.4 4.4 2030年までに、技術的・職業的スキルなど、雇⽤、働きがいのある⼈間らしい仕事及び起業に必要な技能を備えた若者と成⼈の割合を⼤幅に増加させる。
目標4_ターゲット4.5 4.5 2030年までに、教育におけるジェンダー格差を無くし、障害者、先住⺠及び脆弱な⽴場にある⼦どもなど、脆弱層があらゆるレベルの教育や職業訓練に平等にアクセスできるようにする。
目標4_ターゲット4.6 4.6 2030年までに、すべての若者及び⼤多数(男⼥ともに)の成⼈が、読み書き能⼒及び基本的計算能⼒を⾝に付けられるようにする。
目標4_ターゲット4.7 4.7 2030年までに、持続可能な開発のための教育及び持続可能なライフスタイル、⼈権、男⼥の平等、平和及び⾮暴⼒的⽂化の推進、グローバル・シチズンシップ、⽂化多様性と⽂化の持続可能な開発への貢献の理解の教育を通して、全ての学習者が、持続可能な開発を促進するために必要な知識及び技能を習得できるようにする。
目標4_ターゲット4.a 4.a ⼦ども、障害及びジェンダーに配慮した教育施設を構築・改良し、すべての⼈々に安全で⾮暴⼒的、包摂的、効果的な学習環境を提供できるようにする。
目標4_ターゲット4.b 4.b 2020年までに、開発途上国、特に後発開発途上国及び⼩島嶼開発途上国、ならびにアフリカ諸国を対象とした、職業訓練、情報通信技術(ICT)、技術・⼯学・科学プログラムなど、先進国及びその他の開発途上国における⾼等教育の奨学⾦の件数を全世界で⼤幅に増加させる。
目標4_ターゲット4.c 4.c 2030年までに、開発途上国、特に後発開発途上国及び⼩島嶼開発途上国における教員研修のための国際協⼒などを通じて、質の⾼い教員の数を⼤幅に増加させる。

SDGs目標4「質の高い教育をみんなに」の日本の達成度スコア

SDSNとベルテルスマン財団が発表しているレポート「SUSTAINABLE DEVELOPMENT REPORT(持続可能な開発報告書)」によると、2020年度における日本の総合スコアは79.1(世界17位)でした。

SDGs目標4の評価に関しては、

  • 現状(CURRENT ASSESSMENT):達成
  • 傾向(TRENDS):達成を維持

となっています。

日本のSDGs目標4達成度スコアSDGs目標4.達成度_評価と傾向【出典】SUSTAINABLE DEVELOPMENT REPORT

SDGs目標4「質の高い教育をみんなに」の日本の現状

日本では近年、不登校児童・生徒の増加が問題化しています。病気と経済的な理由以外で年間30日以上欠席した中学生は約10万人います。

登校しても教室に入れないなど不登校傾向にある生徒を加えると、その数は約43万人に達しています。(日本財団「不登校傾向にある子供の実態調査」2018年より)

また少子化を受けて学校の統廃合が進み、山間部地域などでは登下校に大変な苦労を強いられる子供達が増えています。

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