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フードテックとは?フードテックの注目領域一覧【2021年版】

フードテックとは?フードテックの注目領域一覧【2021年版】

食(フードシステム)を巡る様々な社会課題を解決するためにはイノベーションが欠かせません。

2014年頃から北米を中心にフードテックへの投資が拡大し、世界最大の技術見本市「CES」に代替肉スタートアップのImpossible Foodsが参加した2019年を境として広く世界に知られることとなりました。

ここでは、フードテックとは何かについて解説するとともに、代替肉・3Dフードプリンター・フードロボットなどの注目領域を紹介します。

フードテックとは?

フードテックとは「食(Food)」と「技術(Technology)」を組み合わせた造語です。食とIT・バイオテクノロジーなどの最先端技術が融合することで起こるイノベーション・トレンドのことを意味しています。

似た言葉として、「農業(Agriculture)」と「技術(Technology)」を組み合わせた「アグリテック」という造語もあります。農業領域でIoTやAI、ドローンなどのICT技術を活用して人の負担を大幅に軽減するなどのイノベーションを目指しています。

ここでは、農業も広い意味で「食」に含まれると見なし、アグリテックもフードテックに含めて紹介していきます。

今後の市場規模は700兆円とも言われており、SDGsのゴール達成にも大きく関与してくるものとして注目されています。

2020年10月に農林水産省や民間企業で作る「フードテック官民協議会」が発足されるなど、日本政府も成長産業としてフードテックを支援していく事を決定しています。

フードテックの注目領域

ここからは、フードテックにおける注目領域を紹介していきます。

(植物由来)代替肉

大豆などの植物性のタンパク質を原料として、見た目・味・匂い・食感などを本物の肉に似せて作る食品を「(植物性)代替肉」と呼びます。「人工肉」と呼ばれることもあります。

植物由来のものだけでなく、培養肉も合わせて代替肉とする場合もあります。

矢野経済研究所によれば、2020年の代替肉(植物由来肉・培養肉)の世界市場規模は約2572億6300万円、2030年には約1兆8723億円に拡大すると予想されています。

増加を続ける人類の食糧不足解決、畜産業が環境に与える負の影響の軽減、菜食主義者への栄養供給といった、多くの社会課題の解決に貢献する食品として、いま最も注目を集めているフードテック領域と言えるでしょう。

アメリカでは、ビヨンド・ミートが2019年5月にナスダック市場に上場。インポッシブルフーズも企業評価額が10億ドルを超えるユニコーンとなっています。これらのスタートアップ以外にも大手を含むたくさんの企業がこの領域に参入しており、大手ハンバーガーチェーン(マクドナルド・KFCなど)や、食品スーパー(ホールフーズ・マーケットなど)でも販売されています。

日本では不二製油が60年以上も前から食糧不足の未来を見据えて大豆ミートを開発・製造していますが、2020年頃から少しづつ代替肉商品が普及しはじめてきた状況となっています。

培養肉

動植物の食べられる部分の細胞だけを抽出して培養する”細胞培養”という技術を用いて、本物と変わらない牛肉や魚、野菜などの食材を作り出すことができます。

それによって、牛などの動物の幹細胞を培養し、増殖させて作り出した代替製品のことを「培養肉」と呼びます。

現状では、製造にあたり膨大なコストがかかることが課題となってしますが、環境負荷が小さく衛生管理も容易なため、期待されているテクノロジー領域です。

藻類・昆虫由来の代替食品

代替肉や培養肉とは異なるタンパク源として、藻類や昆虫を原料とした代替食品の開発も進んでいます。

日本ではミドリムシの大量培養に成功して、クッキーをはじめとした食品を販売しているユーグレナが有名です。

昆虫も栄養価が高く生育時に環境にかかる負担も低いため、研究が進められています。持続可能な社会にむけた食料生産手段の1つとして、FAO(国際食糧農業機関)も「昆虫」を推奨しています。

垂直農業

限られたスペースでより多くの食糧を生産する目的で、高層建築物の階層・傾斜面を使用して垂直的に植物を栽培する農法です。

垂直農業が実現すると、消費地に近い(地価が高い)場所での農業が可能になり、輸送距離・時間が短縮されます。

屋内で植物を栽培する「植物工場」の一種ですが、より限られた土地面積で収穫量を増やすために、スペースを垂直方向に広げていくという点が特徴です。

都市部における農業という点で「都市型農業(アーバンファーミング)」という領域との接点も多くなります。

スーパーやレストランなどの施設内で垂直農法で栽培し、採れたものをそのまま販売したり使用したりする試みもなされています。

終わりに

温暖化ガス排出・森林破壊・海洋資源の乱獲・食品ロス・飢餓や低栄養、肥満による健康被害など、グローバルフードシステムが世界に与える負のインパクトは巨大です。

世界を持続可能にするためにフードテックがもたらすイノベーションが果たす役割はとても大きなものになるでしょう。

食に関わる社会課題一覧

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