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セブン&アイがPETボトルリサイクルに資本参加

セブン&アイがPETボトルリサイクルに資本参加

6月21日、J&T環境株式会社(本社: 横浜市)と協栄産業株式会社(本社: 栃木県)ならびに株式会社セブン&アイ・ホールディングス(本社: 東京都)の3社は、国内最大級のPETボトルリサイクル樹脂製造合弁会社である協栄J&T環境株式会社に、セブン&アイが資本参加することで合意したと発表しました。

コンビニ最大手がPETボトルリサイクルに本腰

今回の資本参加によって、セブン&アイはPETボトルの再生工場に出資することで、プラスチックのリサイクルシステムを強化することができます。

協栄J&T環境は、セブン&アイが店頭に設置したペットボトル回収機で集めた廃PETボトルを、原料として安定的に受け入れることが可能となります。

飲料メーカーは2030年までにPETボトル100%有効利用を目指す

第四次循環型社会形成推進基本計画(2018年6月19日閣議決定)を受けて、飲料メーカー各社が所属する一般社団法人全国清涼飲料連合会は、2018年11月に「清涼飲料業界のプラスチック資源循環宣言」を公表しました。

そのなかで、2030年度までにペットボトルの原料を石油由来樹脂からリサイクルペットレジンにシフトしていくとを目標として掲げています。

清涼飲料業界は、「清涼飲料業界のプラスチック資源循環に対する基本的な考え方」を基に、陸域・海域の散乱問題も踏まえ、お客様、政府、自治体、関連団体等と連携しながら、2030年度までにPETボトルの100%有効利用を目指し、短・中・長期に方向性を定め、プラスチック資源循環に真摯に取組むことを宣言します。
【出典】一般社団法人全国清涼飲料連合会

そうした流れを受けて、2020年5月に、メカニカルリサイクルによるボトルtoボトル技術(*1)を確立した協栄産業とJ&T環境が合弁で協栄J&T環境株式会社を設立して新工場の建設に動いていました。

今回は、その流れに流通大手のセブン&アイが合流したという流れとなっています。

(*1)ボトルtoボトル技術: 使用済みペットボトルを原料としてペットボトルを再生すること

【参照】株式会社セブン&アイ・ホールディングス
【参照】JFEエンジニアリング株式会社

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