3Dフードプリンタを用いた食表現・食体験の拡張を目指すByte Bites株式会社が制作・監修したフードロス食材を活用したデザートが、2023年4月1日から「NEO新宿 アツシ」で販売されています。
3Dフードプリンタを用いたサステナブルデザート
廃棄予定の規格外野菜や、調理工程でロスが発生する葉野菜の根をベースにしたクリームデザートを、NEO新宿アツシの「サイバーパンクな世界で遠くない未来の食事を考える」をコンセプトに、「Byte Bites」が監修しました。
※写真はイメージになります
3Dフードプリンタを用いることで、廃棄されてしまう食材をリデザインし、新たな料理に昇華。形状は「循環」をモチーフに製作しています。また、3Dフードプリンタの造形を生かした文字プリントの提供も行なっています。
「Byte Bites」のパティシエが調理・味を考案し、クリームのレシピを元に、配合や形状など何度も試作を重ね出来上がった、特別感のあるものになっています。
NEO新宿 アツシについて
お店の設定は「NEO新宿以外から人類が滅びてしまったら・・・」
持続可能な食生活を「自産自消」をテーマにして、一人一人が自給自足を達成することを目標に「これから先、遠くない未来の食生活」について提案し、来店するお客様と共に体験するレストランです。
◆店舗情報
店舗: cyberpunk restarant NEO新宿 アツシ
住所: 東京都新宿区3丁目3-7 三慶ビル4階(最寄り: 新宿三丁目駅)
販売日: 2023年4月1日から
Byte Bites について
デジタル(Byte)と食(Bites)を組み合わせることによって、未来の食表現・食体験を開拓・提案するフードテックスタートアップ。3Dフードプリンティング技術を軸に、造形表現や調理のDX化などの特徴を活用した「調理技法・生産工程・食体験」の革新を目指しています。
<主な事業>
・3Dフードプリンタを用いた料理の開発/監修
・飲食店や企業などへの3Dフードプリンタの導入支援
・3Dフードプリンタを用いたフードイベント・ワークショップ
3Dフードプリンタ市場について
アメリカの市場調査会社レポートリンカーのレポートによると、3Dフードプリンターの世界市場規模は、2019年時点で9871万ドル(約130億円)となっており、年率29.84%で成長を続け、2025年に4億7295万ドル(約620億円)に成長すると予想されています。
3Dプリンタには以下に示すような特徴があり、これまでの「同一規格化・大量生産による低コスト化」のマスプロダクション型のビジネスモデルを変える可能性があると言われています。
- 数量効果に囚われない経済性
- 複雑な製品形状でも変わらない生産性
- デジタル在庫という強靭性
現時点では本格的な利用が始まったとはみられていませんが、未利用食材の活用によるフードロスの解決、個人データに基づいた食事提供によるwell-being向上、宇宙での食料供給といった多方面において、期待されています。