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マイノリティとは?意味・対義語・ノイジーマイノリティについても紹介

マイノリティとは?意味・対義語・ノイジーマイノリティについても紹介

世界には、たくさんの国や文化があり、人種、思想、宗教などの考え方や身体的な特徴は多様性に満ちています。

これまで、私達の社会では多数派の意見が当然のように採用される傾向がありましたが、現代社会では、少数派の意見にも目を向けて多様性を認め合おうとする方向へと移行し始めています。

そのような、マイノリティと呼ばれる、社会の中で存在する少数派の存在について詳しく解説していきます。

マイノリティの意味

マイノリティとは、少数派という意味を持つ言葉です。

英語表記は「minority」で、社会的に少数派の人、集団、派閥などを指して使用されています。立場が弱く偏見を持たれたり差別されたりすることがあるので「社会的弱者」という意味合いで使われる呼称でもあります。

マイノリティという言葉がそのような意味で使われ始めたのは、アメリカで黒人の公民権運動の時だと言われています。

マイノリティは権力を持ちにくく、差別の対象になりやすいことや、様々な場面において不利益を被る傾向があります。

マイノリティの対義語

マイノリティの対義語は、多数派という意味を持つマジョリティ(英語: majority)です。

マジョリティは必ずしも人数が多数派ということだけではなく、その集団が社会的に優位な立場を持っているという場合もあります。

例えば、アパルトヘイト体制下にあった時の南アフリカ共和国では、白人は人数の上では少数派でしたが、多数派である黒人を支配していました。このように、数では少数派であっても社会的には弱者ではないというケースもあります。

マイノリティの種類

マイノリティには多くの種類が存在しています。以下にその一例を示します。

  • セクシャルマイノリティ性的少数者のこと。(例:LGBTQなど)
  • エスニックマイノリティ
    人種・少数民族のこと。(例:ミャンマーにおけるロヒンギャなど)
  • 言語的マイノリティ日本においてはアイヌ語や日本手話などを指します。

マイノリティの具体例

ここでは、日常で見られるマイノリティの具体例をご紹介します。

日本では、人数の上では均衡している男女ですが、社会的、特に経済的な立場で女性は男性に比べて圧倒的に不利な立場になることが多い、すなわちマイノリティとされていることが挙げられます。

また、女性は性犯罪に巻き込まれやすかったり、子供や高齢者も虐待や誘拐などの犯罪に巻き込まれる可能性が比較的高かったりするために、マイノリティとされています。

日常会話の中で使われる例としては、

「あの人の考え方は、マイノリティな考え方ですね」
「この団体にはマイノリティの人々が多く所属している」
「様々なマイノリティを受け入れる制度がこの国には必要である」

などといったように、少数派の人達や、少数派の考え方を表現したい時に使われたりします。

性的マイノリティ(LGBTQ)

近年、SDGsの5番目の目標としても掲げられている「ジェンダー平等」とも切り離せない関係がある言葉として、性的マイノリティがあります。

  • L(レズビアン=女性の同性愛者)
  • G(ゲイ=男性の同性愛者)
  • B(バイセクシュアル=両性愛者)
  • T(トランスジェンダー=心と体の性別が違う人、性別に違和感を持っている人)
  • Q(クエスチョニング,=自分の性や性的指向のどちらかもしくは両方が分からない人、クィア=はっきりとは区切れない性的少数者)

などの人々の総称として使われており、それぞれの言葉の頭文字をとってLGBTQとも呼ばれています。LGBTQとはセクシャルマイノリティ全般を示す言葉です。

中には、アセクシュアル(他者に対して恋愛感情も性的欲求も抱かない人達)やXジェンダー(体の性に関係なく性自認が男性にも女性にも当てはまらない人、自分の性別がないと考える人)と呼ばれる人達の存在があり、それぞれに多様な世界が広がっています。彼らは、上記に示したLGBTQに当てはまらない少数派であり、差別や偏見に苦しんでいる背景があります。

そういったマイノリティへの配慮として、最近では「LGBTQ+」と表現することがあります。

+(プラス)の意味は、何かの頭文字というわけではなく、ほかにも様々なセクシュアリティが存在すると示すためにつけられました。そう表現することで、LGBTQ以外にも偏見や差別に苦しんでいるセクシュアルマイノリティがいることを分かっていますというメッセージにもなるからです。

また、+の込められた意味として「人の性は多様で枠を限定するようなものではない、常に新しい多様性にオープンでいよう」という前向きな意味合いも込められているのです。

ノイジーマイノリティ

声だけ大きい少数者集団のことをノイジーマイノリティ(英語: noisy mainority)と呼びます。近年では、ラウドマイノリティ(英語: Loud mainority)といわれることもしばしばあり、多くの場合、悪い意味で使われています。

ノイジーマイノリティの特徴としては、多くの場合、その主張に裏付けが乏しいのにも関わらず、声高く騒ぎ立てるため、影響力が高い集団のことを意味します。

そのため、その声の大きさから、あたかも世間一般の人々の総意がそうであるかのように受け止められるケースがあります。しかし、実際には限定的な属性であり、社会全体でみると少数派集団であることも多々あります。

よくSNSなどで見られる炎上騒ぎは、ごく一部の人達の仕業であり、インターネットを利用している人のわずか0.5%という説もあります。つまり、これはノイジーマジョリティと言えます。

このように、人数としては少数であるにも関わらず、野次馬のリツイートなどによる拡散や、ニュースなどでの報道によって、あたかも世論の声といったふうに捉えられてしまうのが、ノイジーマイノリティーの弊害です。

ノイジーマジョリティの対義語は、サイレントマジョリティ(英語: silent majority)であり、「物言わぬ静かな大衆」のことを意味します。

積極的に発言はしないが実際には多数派の集団です。現代社会において政治の場面でも多く使われる言葉になり、ほかにもマーケティングや広告業界で使われたりもします。

まとめ

強者が弱者を支配するのは動物の世界では自然なことであり、人間も動物である以上、本能として生まれつき植え付けられているものかもしれません。

人類の歴史において、マジョリティがマイノリティを搾取してきたという事実には事欠きません。現代社会においては、複雑化して構造が見えにくくなってきているように思われます。

一人一人に目を向け、個々人の権利と自由を尊重しようという平等思想は尊いものであり、動物としての本能との戦いと受け取れるほどの大きな挑戦といえるでしょう。

それだけに、知ること、世界の多様性が持つ価値を認知することで、理性を磨き上げていく必要があるのではないでしょうか。

受け入れてもらえる社会、そして受け入れる社会。そんな明るい未来を社会全体で作っていけると個人個人が受け入れてもらえるやさしい世界になるのではと感じます。

誰もが自分らしくみんなが生きやすい世の中へと変化するためにも、扉をあけて理解するということから一歩目を踏み出していきましょう。

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