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食品残渣を堆肥として再生・活用した野菜がサミットストアで販売開始

食品残渣を堆肥として再生・活用した野菜がサミットストアで販売開始

サミット株式会社(以下、サミット)は、富里市農業協同組合(以下、JA富里市)と連携して、店舗で発生した食品残渣から作った堆肥を使用して生産した野菜を、4月1日からサミットストア世田谷船橋店にて販売開始しました。

取組の背景

サミットは、SDGsを踏まえて独自に取り組むべき社会課題をまとめた「『GO GREEN』チャレンジ宣言」に基づき食品リサイクルに取り組んでおり、2022年4月よりNTTビジネスソリューションズの「地域食品資源循環ソリューション」の活用を開始しました。

「地域食品資源循環ソリューション」を活用し始めた店舗では、バックヤードに設置した食品残渣発酵分解装置「フォースターズ」で食品残渣を発酵分解し、リサイクルセンターにて堆肥化していましたが、この度さらに、サミットの取引先であるJA富里市が、生成された堆肥を使用し、野菜を生産し、生産物が再び店舗に戻り販売されることで、お客さまや従業員に対しても「地域食品資源循環」が見える形になりました。
食品残渣を堆肥として再生・活用した野菜の販売2※食品残渣から生成される堆肥について
食品残渣発酵分解装置「フォースターズ」内に投入された食品残渣は、IoTセンサー等を用い含水率を管理しながら、指定堆肥化促進材(好気性微生物)の力で分解され一次発酵物となります。さらにリサイクルセンターにて堆肥レシピに基づいて副資材と配合し、含水率や温度をコントロールしながら二次、三次発酵を経て完熟堆肥化されます。

各社の役割

【サミット】
・「地域食品資源循環ソリューション」の利用
・JA富里市への野菜生育委託および野菜の仕入れ
・リサイクル堆肥を使用した野菜の販売

【NTTビジネスソリューションズ】
・「地域食品資源循環ソリューション」の提供
・リサイクル堆肥の生成と提供

今後の展開について

サミットは、今後もNTTビジネスソリューションズと「地域食品資源循環ソリューション」を活用した南関東エリアにおける食品循環の新しい社会システムモデル作りに取り組んでいくとのことで、「地域食品資源循環ソリューション」を2023年度内に25店舗へ追加導入(現在9店舗に導入済)し、循環野菜の販売も順次拡大していくとのことです。

食品リサイクルループについて

このような、食品残渣の排出者と生産者による循環型の取り組みは、一般的には『食品リサイクルループ』と呼ばれています。

一般社団法人食品リサイクル推進協議会によれば、以下のように説明されています。

食品リサイクルループとは、食品リサイクル法に基づく再生利用事業計画の取り組みの一環で、地域で完結する循環型モデルのこと。食品工場や店舗で排出された食品残さ(惣菜や野菜くずなど)を、再生事業者による非加熱処理などを通じてリサイクルされ、飼料・肥料となって農家に運ばれます。その飼・肥料を使って育てられた農畜産物が工場や店舗に運ばれる・・・という、あらゆる方向で無駄の少ない理想的な循環型モデルです。

畑(土)から吸収した養分を畑に戻して、その畑から採れた養分を頂くという、サーキュラーエコノミー型の取り組みと言えるでしょう。

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