マーケティング・リサーチ事業を行う日本インフォメーション株式会社(本社:東京都)が、地球にも身体にも優しいサステナブルな食品・飲料に対して消費者が持っているイメージを把握するためのアンケート調査を実施し、結果の一部を「代替食編」として公表しました。
調査背景
「環境」や「社会」への配慮を求める動きが世界中で活発化し、日本でも大手企業を中心に「SDGs」「エシカル消費」を意識する企業が増え始めました。地球にも身体にも優しいサステナブルな食品・飲料に注目が集まっている中、消費者はそれらにどういったイメージを持っているのか、年代別・環境への意識別に消費者意識の実態を把握するために本調査を実施したとのことです。
代替食とは?
代替食とは、ある食材に似せて、別の食材を用いて作った加工食品のことを意味しています。天然食材が希少で高価なために作られたものや、菜食主義、アレルギー疾患、健康志向のために作られたものなど、目的は様々ですが、今回の調査では、最近話題に上がることも多い代表的な代替食として、以下のものが選ばれています。
- 代替肉(フェイクミート)
- 培養肉(クリーンミート)
- 昆虫食
- オートミール
- カリフラワーライス
- キャベツライス
- 代替卵
- アーモンドミルク
- オートミルク
- ライスミルク
主な調査結果
代替食の認知・使用経験
認知が高いものから、『オートミール』69.4%、『アーモンドミルク』66.5%、『代替肉』61.8%となりました。
結果は、喫食経験も認知とほぼ相対している結果となりました。経験ありまで含めると『アーモンドミルク』の28.2%が最も多く、『オートミール』24.7%、『代替肉』21.5%と続きました。
各代替食の喫食・飲用意向
いずれの代替食も喫食・飲用にネガティブな意見が半数以上を占め、意向を示したのは少数に留まりました。意向割合が最も高いのは「キャベツライス」20.5%。「カリフラワーライス」19.2%、「代替肉」18.9%と続いています。
喫食・飲用にネガティブが最も多いのは『昆虫食』で77.4%(喫食・飲用意向無しの割合)、次いで『培養肉』61.9%、『ライスミルク』57.7%となりました。
各代替食の喫食・飲用意向の理由(ポジティブ)
「肥満を防ぎそう」「栄養が豊富そう」が使用意向理由として挙がり、「環境問題の解決に繋がりそう」「動物にやさしそう」など環境問題関連の項目よりもダイエット、ボディメイク面が注目されています。
各代替食の喫食・飲用意向の理由(ネガティブ)
「美味しくなさそう」が最も多い理由ですが、特に『昆虫食』が47.2%と半数近い理由として挙げられています。
『培養肉』は「人工的」19.4%、「安全性への不安」13.1%、『昆虫食』は「安全性への不安」が14.2%と高くなっています。
【参照】日本インフォメーション株式会社