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社会課題に対する食のスタイル一覧(ヴィーガン・フレキシタリアンなど)

社会課題に対する食のスタイル一覧(ヴィーガン・フレキシタリアンなど)

ベジタリアン (英語: Vegetarian) という言葉の起源は19世紀のイギリスにまで遡るほど歴史のある食のスタイルですが、近年では、動物愛護・環境問題・食糧問題といった様々な社会課題に対する行動として菜食のライフスタイルを選択する人達が増えつつあります。

ここでは、ヴィーガンに代表されるような、ベジタリアンを起源として様々に枝分かれしつつある食のスタイルについて紹介します。

ヴィーガン

ヴィーガン(英語: Vegan)とは、動物性の食品(魚・肉・卵・乳製品など動物から生み出されるもの全て)を摂取しない、厳格な菜食主義者のことです。ピュア・ベジタリアン(Pure-Vegetarian)とも呼びます。

ベジタリアンから派生した言葉で、Vegetarianの語頭の3文字と語尾の2文字を組み合わせて作られた造語です。

宗教・アレルギー・ダイエットなど理由は他にもさまざまありますが、動物愛護・環境問題・食糧問題といった様々な社会課題に対する行動としてヴィーガンを選択する人たちが増えています。

また、動物製品(皮製品・シルク・ウール・羊毛油・ゼラチンなど)を身につけない、動物実験をしていない化粧品を選ぶといったように、食べるものだけに限らずライフスタイル全般にまでこだわりの範囲を広げたビーガニズム(Veganism)と呼ばれる生き方を貫く人も増えています。

反対に、植物性食品のみの食事はするけれども、食用以外では動物製品の利用を必ずしも避けようとしないスタイルのことをダイエタリー・ビーガン (Dietary Vegan)といって区別したりもします。

ベジタリアン

ベジタリアンは、食べるもの・食べないものの選別基準によって細分化されます。

ヴィーガンはかなり厳しい選別基準のスタイルですが、タンパク質を摂取するために卵・乳製品は食べるというスタイルもあったりするなどたくさんのスタイルがあります。

ここでは、代表的なベジタリアンの分類を5つ紹介します。

①ラクト・ベジタリアン

1つ目は、ラクト・ベジタリアン (英語: Lacto-Vegetarian)です。

ラクトとは、ラテン語で乳を意味しています。

従って、ベジタリアンでも乳製品は食べるスタイルです。

インド人の菜食主義者はこのタイプが多いそうです。

②オボ・ベジタリアン

2つ目は、オボ・ベジタリアン(英語: Ovo-Vegetarian)

オボとは、ラテン語で卵を意味しています。

従って、ベジタリアンの中でも卵は食べるスタイルです。

③ラクト・オボ・ベジタリアン

3つ目は、ラクト・オボ・ベジタリアン(英語: Lacto-Ovo-Vegetarian)

オボ(卵)とラクト(乳)の両方が入っているので、ベジタリアンの中でも乳製品と卵だけは食べるスタイルです。

④ペスコ・ベジタリアン

4つ目はぺスコ・ベジタリアン (英語: Pesco-Vegetarian)です。ペスカタリアン(英語: pescatarian)とも呼びます。

ぺスコとは、ラテン語で魚を意味しています。

肉類は一切食べないけれども魚介類は食べるというスタイルです。魚以外にも、卵や乳製品に対する制限を設けていない人もいるなど個人差があります。

漁業は畜産業よりCO2排出量が少ないから、といった理由で魚を食べる人がこのスタイルの選ぶことが多いようです。魚のみを食べる人は肉を中心に食べる人と比べて約46%排出量が少ないといったデータもあるようです。

⑤ノン・ミート・イーター

5つ目はノン・ミート・イーター (英語: Non-Meat-Eater)です。

肉は食べないけれども、乳製品・卵・魚介類は食べることもあるというスタイルです。

フレキシタリアン

フレキシタリアン(英語: Flextarian)とは、英語で柔軟を意味するフレキシブル(Flexible)と、ベジタリアン(Vegetarian)をかけ合わせた造語です。

「ゆるい菜食主義者」とも言われています。言葉の通り柔軟なスタイルで、菜食を基本としつつ、状況によっては乳製品・卵・魚介類・肉も食べるというスタイルです。

アメリカでは2003年に「ときどき動物性食品を食べるベジタリアン」を一言で表せる言葉として、流行語大賞の便利な言葉部門に選ばれました。

ミートフリーマンデー

ミートフリーマンデー(英語: Meat Free Monday)とは、2003年にアメリカのジョンズ・ホプキンズ大学院が「月曜日だけは肉をやめて環境にいい影響を与えよう」と提唱したことから始まった運動です。

英国に本部を構えるMeat Free Mondayはポールマッカートニー氏が中心となって世界中で活動しています。

MeatFreeMonday
【出典】Meat Free Monday

日本でも、日本ベジタリアン協会が2009年発足させた「ミートフリーマンデー・ジャパン」運動を母体として、2015年にベジプロジェクト・ジャパンやアニマルライツセンター・ジャパンなどが加わって拡大改組された「ミートフリーマンデー・オールジャパン(MFMAJ)」が活動しています。

終わりに

食(フードシステム)に関わる社会課題一覧でも紹介しているように、グローバルフードシステムによって12兆ドル(約1308兆円)もの負のコストがもたらされており、その内訳は、健康に関するものが6兆6000億ドル(約719兆円)、環境(気候変動など)に関するものが3兆1000億ドル(約338兆円)、経済(フードロスなど)に関するものが2兆1000億ドル(約229兆円)となっています。

今回紹介したような肉食を減らす食のスタイルが増えることで、健康面・環境面での負のコスト削減が期待されます。

欧米ではミュージシャンや映画俳優などの影響力の大きなアーティストが、特に環境面を意識してこうした食のスタイルを採用し、積極的に情報発信をしています。

また、植物由来の代替肉(プラントベースドミート)の市場も急速に拡大しており、食生活の革新を通じて世界の持続可能性を高めていこうという機運は今後もどんどん高まっていくことが予想されます。

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