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「KAMIKATZ(カミカツ)」がJapan Branding Awards 2024「BRONZE」を受賞

「KAMIKATZ(カミカツ)」がJapan Branding Awards 2024「BRONZE」を受賞

株式会社スペック(本社:徳島県徳島市、代表取締役:田中達也)が徳島県上勝町のゼロ・ウェイスト活動をコンセプトに展開するブランド「KAMIKATZ(カミカツ)」は、株式会社インターブランドジャパンが主催する「Japan Branding Awards 2024」において「BRONZE」賞を受賞しました。

「Japan Branding Awards」は、優れたブランディングを実行している企業や団体、事業、製品・サービスなどを評価し、その活動内容を社会に広く共有することで、ブランド戦略を展開する企業・団体のさらなる成長を支援することを目的としたアワードです。変化が激しく、先行きが見えにくい環境下におけるブランディングのあるべき姿について広く議論を重ね、2024年に評価基準が更新されました。新たな評価基準で初めて実施されたアワードでの受賞となります。

受賞概要

受賞ブランド「KAMIKATZ」受賞種別「BRONZE」賞
【受賞ブランド】「KAMIKATZ」
【受賞種別】「BRONZE」賞
【評価コメント】
クラフトビールを飲むというシンプルな行動が、環境保護への参加意欲を喚起させ、地域社会とのつながりや、地域自体の活性化、さらには他の地域社会にも良い影響を及ぼす体験の仕組みを、自治体や企業、地域と連携し実現したブランド= 『KAMIKATZ』。地域から社会、世界に影響力を及ぼそうとサステナブルなまちづくりを目指して、他の企業や都市と取り組みを進めており、関わる企業にKAMIKATZに実際に来てもらい、その豊かさの源泉を感じてもらい同じ志のもと協働するユニークな取り組みである。企業にとっての課題解決だけでなく、地域の課題に着目する中で、互いに共感し合い、双方の課題解決できるプロジェクトの実現を目指しているところを評価。

KAMIKATZについて

KAMIKATZブランドは、上勝町のゼロ・ウェイスト活動から生まれたブランドです。クラフトビールを通じて、環境問題への意識と行動を、誰もが自然と日常生活に取り入れられる機会を創出しています。また、事業を通じて地域社会とのつながりや、地域自体の活性化、他の地域社会にも良い影響を及ぼす体験の仕組みを、自治体や企業、地域と連携し実現しています。

RISE & WIN Brewing Co.(ライズアンドウィンンブルーイングカンパニー)

RISE & WIN Brewing Co.
上勝町に拠点を置くビール醸造所。「JUST DRINK KAMIKATZ BEER=美味しいビールを楽しむだけで“環境にちょっと良いコト”に繋がっている」というメッセージと、「誰もが手軽に、かつスタイリッシュに環境保護に参加できる社会の実現」というビジョンを策定し、ビールを飲むというシンプルな行動で環境保護に貢献できることを訴求しています。

reRiseプロジェクト

reRiseプロジェクト
ごみに新たな価値を生み出すポジティブな資源循環の仕組みを、再起・再興といった意味も込めて「reRise(リライズ)」と呼んでいます。
ビール製造における資源循環として、ビール醸造の過程で生じる大量の麦芽かす等の廃棄物を微生物分解で液肥化し、それを使って栽培した麦で新たにビールを作る、資源循環型の農業やビール醸造に取り組んでいます。
また容器包装に対する消費者の「ごみ」意識を変革し、資源循環への理解促進を目指す取組として、長野の硝子工房「STUDIO PREPA」と協働し、空瓶を回収して、新たな価値のある器として再生するプロジェクトを展開しています。

サステナブルな企業研修

サステナブルな企業研修
サステナビリティを軸とした企業向けのフィールドワーク研修を提供しています。研修では、上勝町の事業者や自然との交流を通して、参加者に環境問題や地域課題を「自分事」として捉え、解決策を考案する機会を提供しています。その結果、フィールドワークの課題解決アイデアだけにとどまらず、参加企業内での新規事業の立ち上げや、商品開発における社会課題への意識向上などの成果に繋がっています。
この研修がきっかけで、Forbes JAPANへの掲載や、TOKYO TORCHとのコラボイベントなどにも展開しています。

株式会社スペック 代表取締役 田中達也氏 コメント

この度は、JAPAN Branding Awardという名誉ある賞をいただき、心より感謝申し上げます。今回の受賞は、徳島県上勝町のゼロウェイスト活動に根ざしたブランド「KAMIKATZ」の理念と取り組みが評価された結果であり、地域の皆さまや日頃から応援してくださる方々のご支援の賜物です。改めて、深く感謝申し上げます。

「JUST DRINK」というシンプルなメッセージには、ビールを飲むという日常の行為を通じて、環境に優しい選択ができるという思いを込めています。加えて、上勝町が持つ美しい自然や温かい人々とのつながりを、さらに多くの方々に感じていただきたいと考えています。

私たちは「ごみゼロ」だけにとどまらず、再生可能エネルギーの活用やサーキュラーエコノミーの推進など、サステナブルブルワリーの実現に向けた挑戦を続けています。この取り組みが地域や地球の未来に少しでも貢献できるよう、社員一丸となって取り組んでまいります。

今回の受賞を励みに、「KAMIKATZ」がより多くの方々にとって環境や地域に貢献するきっかけとなるブランドであり続けられるよう、さらなる努力を重ねてまいります。引き続き、温かいご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

Japan Branding Awards について

Japan Branding Awards
2018年、株式会社インターブランドジャパンにより、ブランディングのナレッジプラットフォームとして、優れたブランディングを実行している組織(企業・団体、事業、製品・サービス)を評価し、その活動内容を紹介、社会に広く共有することで、ブランド戦略を展開する企業・団体のさらなる成長の支援を目的に創設された、日本初のブランディングを評価する賞です。
2024年より、現在の変化が激しく、先行きが見えにくい環境下におけるブランディングのあるべき姿について広く議論を重ね、評価基準の更新を行いました。

おわりに

全国自治体リサイクル率ランキング

令和4年度(2022年度)の全国の人口10万人未満の自治体のリサイクル率ランキングは、鹿児島県大崎町(84.0%)が1位、徳島県上勝町(81.1%)が2位、鹿児島県志布志市(76.0%)が3位でした。
徳島県上勝町は毎年上位にランクインしており、日本で初めて「ゼロウェイスト宣言」した自治体として、世界各国から視察を受け入れている、リサイクルで有名な町です。
全国自治体リサイクル率ランキング(10万人未満)【出典】一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和4年度)について(環境省)

日本のゴミ処理費用は2兆円。一人当たり1日1kgのゴミを排出

令和4年度(2022年度)のごみの総排出量は4,034万トンで、前年度(4,095万トン)と比べて1.5%減ってはいるものの、ごみ処理にかかった事業経費は2兆1,519億円で、前年度の2兆1,449億円から70億円増えました。この2兆円超のお金は我々が納めた税金負担で成り立っています。

また、1人1日当たりのごみ排出量は880グラム。日本に住んでいる一人ひとりが毎日1kg近くのごみを出しているという計算になります。

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