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AIとビッグデータを活用した食品ロス削減に農林水産大臣賞

AIとビッグデータを活用した食品ロス削減に農林水産大臣賞

2024年12月24日、農林水産省が第12回「食品産業もったいない大賞」の受賞者を発表しました。

過去最大800万円の廃棄金額をAI需要予測により廃棄0を達成

株式会社バローホールディングス(岐阜県多治見市)、中部フーズ株式会社(岐阜県多治見市)、一般財団法人日本気象協会(東京都豊島区)、ソフトバンク株式会社(東京都港区)の4者連携による、『AIとビッグデータ(人流・気象データ)を活用した連携によるフードチェーン全体での食品ロス削減』が農林水産大臣賞(1点)を受賞しました。

グループ内の中部薬品㈱において客数予測が課題となり、日本気象協会の気象データ、ソフトバンクの人流統計データを活用したAI客数予測を導入。このAIによる客数予測が課題解決に活きると見込み、総菜工場を持つ中部フーズとともに4社による共同研究開発を開始しました。

2023年6月、バロー31店舗でAI需要予測・自動発注を導入。売上・利益の向上と食品廃棄削減・欠品削減他に効果があることを確認しました。また、日々の運用とは異なる年中行事イベントである「恵方巻」の販売では、過去最大800万円の廃棄金額をAI需要予測により廃棄0を達成。

ビッグデータによる「もったいない」へのアプローチの可能性を示したことを高く評価されての受賞となりました。

その他の受賞者と内容は以下の通りです。

<農林水産省大臣官房長賞(3点) >
・一般社団法人福岡県フードバンク協議会
地域の食品ロスを地域の福祉に活用 福岡県フードバンク協議会の取り組み
・株式会社流行 hayari-sausageハヤリソーセージ
もったいないを形にした食べ物、それが「ソーセージ」~起源は食用動物のすべてを無駄なく包装材(腸)に詰めて保存したのがソーセージの始まり。時代と共にその神髄をカタチに~
・株式会社ライフコーポレーション
持続可能で豊かな社会の実現に貢献する食品廃棄物削減の取り組み

<食品産業もったいない大賞審査委員会審査委員長賞(2点)>
・ヨシケイ開発株式会社
~夕食で「もったいない」を言わせない~受注生産方式でレシピ付きミールキットをお届け
・築野食品工業株式会社
「廃白土」と「脱脂米ぬか」を活用したキノコ培地の開発により、食料自給率向上と産業廃棄物削減を実現

食品産業もったいない大賞について

「食品産業もったいない大賞」は、公益財団法人食品等流通合理化促進機構が主催、農林水産省が協賛して、食品産業の持続可能な発展に向け、「省エネルギー・CO2削減」、「廃棄物の削減・再生利用」、「教育・普及」等の観点から、環境対策に取り組み、顕著な実績を挙げた食品関連事業者等を表彰する取組です。

表彰式・事例発表会の開催日時、開催場所

表彰式及び受賞者による事例発表会が2025年1月31日(金)に一般公開されます。開催概要は以下の通りです。

開催時間: 表彰式 13:00~13:40 / 事例発表会 14:00~16:30
開催場所: 千代田区立内幸町ホール(東京都千代田区内幸町1丁目5-1)
参加申込: 公益財団法人食品等流通合理化促進機構webページ

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