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金継ぎに関する認知度調査結果

金継ぎに関する認知度調査結果

金継ぎ教室を運営するkNotPerfect株式会社(本社: 東京都)が、20〜40代を中心とする全国の女性233人を対象に、金継ぎ(きんつぎ)に関するオンライン調査を実施しました。

「金継ぎ」とは?

金継ぎとは、割れたり欠けてしまったりした陶器を、漆(うるし)によって接着して、金などの金属粉で装飾して仕上げる、日本の伝統的な修理技法です。縄文土器には漆を使った修復の痕跡が見られており、室町時代以降、工芸技術と茶道精神の普及によって芸術的な価値が見いだされるようになりました。

コロナ禍でおうち時間が増加したことで、クラフトワークへの注目が高まり、金継ぎもメディアで取り上げられることが増えました。サステナブルで、SDGsの観点からも注目されています。

女性の「金継ぎ」への認知度は56%

前回(2019年10月)調査時よりも、最近では金継ぎに対するニーズが急速に高まっているのを感じており、コロナ感染症が流行する前から現在にかけてどのくらい金継ぎが世間に浸透したかを数字で明らかにし、その変化の要因や国民のニーズを分析するため、調査を実施したとのことです。

その結果、「金継ぎ(きんつぎ)を知っている」と回答した人は、前回に実施した際に41%だったのに対し、今回は56%となりました。

金継ぎ調査結果1

3人に1人が壊れていても捨てられずにとってある思い入れのある器を持っている

その他の質問では、「割れたり、欠けたり、ヒビが入ったりしているけれど、捨てられずにとってある、思い入れのある器を持っている」という回答者が、全体で約3人に1人(37.8%)。また、年齢が上がるほどその割合が高くなっており、50代では半数以上の人が該当しました。

金継ぎ調査結果2

調査を実施したkNotPerfect株式会社によると、今回の調査結果や世間のSDGsへの関心の高まりを受けて、これまでは主に金継ぎを自分で体験できるサービス(金継ぎ教室や、キット販売)を行ってきましたが、壊れた器のリサイクル(金継ぎアップサイクルプロジェクト)や、金継ぎ修理をより低価格で依頼できるサービスにも注力していきたいと考えていますとのことです。

編集後記

手間をかけた分だけモノに対する愛着が高まり、長く大切に使い続けることにつながるので、サステナビリティに繋がりますね。ささやかではあるけれども、暮らしに密着したところで一人一人の考え方と行動が変わっていくことは大きな変革につながる大切な一歩です。

これからも頑張って金継ぎを広めていって欲しいと思います。

【参照】東京金継ぎ教室 つぐつぐ
【参照】PR TIMES

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