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使い捨てカップを削減するパートナーシップ型リユース事業「CIRCLE CUP(サークルカップ)」

使い捨てカップを削減するパートナーシップ型リユース事業「CIRCLE CUP(サークルカップ)」

合同会社ブルドーザー(東京都)は、使い捨てが当たり前でない世の中の実現を目指し、使い捨てカップを削減することができるテイクアウト用リターナブルカップ「CIRCLE CUP(サークルカップ)」を用いたパートナーシップ型リユース事業を開始しました。

同社の中西代表に、CIRCLE CUP事業の内容や今後の目標などについてお話を聞かせて頂きました。

事業の概要

「CIRCLE CUP」は、バイオマスプラスチック製の貸与専用カップを、同社とパートナー契約する飲食店間で繰り返し利用することで、使い捨てカップを削減することができる事業モデルとなっています。

利用者はCIRCLE CUPパートナー店舗で、ドリンク代に加え利用料としてCIRCLE CUP1個当たり300円(税込)を支払うと利用でき、使用済みのCIRCLE CUPをパートナー店舗に返却すると、エコ協力金として300円(税込)を受け取ることができます。

カップの返却はCIRCLE CUPパートナーであれば、ドリンクを購入した店舗以外でも可能となっています。返却されたカップは店舗で洗浄して繰り返し使用されます。

CIRCLE CUPを活用することで、使い捨てカップの削減ができ、紙コップやプラカップの製造・廃棄にかかる二酸化炭素の排出軽減と、原料となる紙や石油資源の節約に貢献できます。

カップの特徴

天然有機廃材の竹を50%以上含んだバイオマスプラスチック製となっています。竹に含まれる成分により、抗菌(*1)、抗ウイルス(*2)、防カビ効果があります。耐熱温度は-40~+140℃と広範囲で、食器洗浄機や家庭用電子レンジの使用も可能となっています。

このカップを日常生活で1年以上使っている中西代表によると、踏みつけたりして破損させない限りは、繰り返し長く使うことができるとのことです。

また、廃棄時も、従来のプラスチック製品と比べて二酸化炭素排出量を46%削減することができます。

竹本来の色を活かしたカラーとシンプルなデザインで、様々な店舗のブランドイメージを尊重。サイズは8オンス(約240ml)で、今後12オンス(約350ml)を展開予定となっているとのことです。
CIRCLE-CUP概要
*1 大腸菌O-157と黄色ぶどう球菌を90%以上抑制する抗菌効果
*2 バクテリオファージとインフルエンザウイルスを抑制する抗ウイルス効果

パートナー店舗について

2021年7月20日から事業を開始し、2021年8月12日現在、東京都内の4店舗がパートナー店舗として提供を開始しています。パートナー店舗は随時募集しており、エリアは全国対応となっています。

パートナー店舗になるための加盟金は不要で、必要な量のCIRLCE CUPを同社に1個あたり300円の使用料を支払って、50個単位で引き渡してもらうという形を取ります。月額料金(2200円)がかかりますが、現在は無料期間となっています。

中西代表によると、20〜30代の若いオーナーが「CIRCLE CUP」に共感してくれる傾向があるとのことで、この世代の人たちは、多大な資源とエネルギーをかけて作ったものを使い捨てするのは非合理的と自然に捉えているようです、とのことでした。

使い捨てカップの有料化を考えているオーナーには、例えば、マイボトル持参者には20円引き、CIRCLE CUP利用者は10円引き、使い捨てカップは有料といったように、お客様が選べるような形にすることをアドバイスしているそうです。

CIRCLE CUPの展開に際しては、お店やお客様の負担にならないようにハードルを下げることを意識しているとのことです。

事業を考えたキッカケ・今後の目標

昨年の2020年9月に創業しましたが、この事業自体はそれ以前から構想されていたそうです。

環境問題にはそれほど関心のないタイプだったという中西代表ですが、子育て中のある時、子供の前で使い捨てのコーヒーカップを当たり前のようにゴミ箱に捨てた時に、ふと「多大な労力をかけて作ったものをこんな一瞬で使って捨ててしまって良いのかな?」と疑問に感じ、色々と調べていくうちに、この問題を何とかしたいと思うようになったとのことです。

そんな「使い捨てが当たり前でない世の中の実現」をミッションとして掲げている中西代表に、CIRCLE CUPの今後の目標について尋ねたところ、年内に50店舗を目標にパートナー店舗を増やしたい、と語る一方で、「全ての人がマイボトルを利用するようになればこのサービスはお役御免になるし、それで良い」という長期的な視点もお持ちでした。

「使い捨てカップからマイボトルに至るまでの間のクッション」「第3の選択肢」「第3のカップ」と朗らかに語る中西代表の姿勢が印象的でした。

使い捨てカップを減らす試みに共感して頂いた方は、是非同社のサイトをご覧ください。

▶︎CIRCLE CUP(サークルカップ)のWEBサイト

終わりに|使い捨て飲料用カップの現状

最後に、「使い捨て飲料用カップの現状」についての資料をご紹介します。

伊藤忠紙パルプ株式会社が公開している報告書によれば、コーヒーなどの飲料で使われている飲料用カップは毎年39.1億杯消費されていると推計され、そのほとんどが再利用されず廃棄や熱回収されていると考えられています。

【出典】伊藤忠紙パルプ株式会社「脱石油由来プラスチックに向けた紙製品のクローズドループモデル実証事業 実施報告書(2020年2月28日)」

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